クロス工事にはどんな資格が必要?


みなさんは、内装工事の一種であるクロス工事をご存知ですか?クロス工事は内装の雰囲気を左右する、とても大切な工事の一種です。今回はそんなクロス工事にスポットを当て、クロス工事の概要や仕事内容、クロス工事に必要な資格をご紹介いたします!

クロス工事とは

クロス工事とは、クロスに関わる工事のすべてを指します。たとえば、下地の上にクロスを張ったり、古いクロスを張り替える工事など、これらすべてクロス工事に分類されます。具体的には、以下のような工事です。

・クロス張り工事

クロス張り工事は内装仕上げ工事の一種で、クロスの下地には石膏ボードが使われることがありますが、継ぎ目やビスの跡の部分に皺がでてしまうことがあるため、石膏ボードのパテを使用して下地処理を行い、平滑になった上からクロスを張り付けます。

・クロス張り替え工事

経年劣化などにより、古くなったクロスを張り替える工事です。工事の流れ自体はクロス張り工事と大きく変わりません。

クロス工事の仕事内容

続いて、クロス工事の主な仕事内容についてご紹介いたします。

①パテかい

パテかいとは、石膏ボードにクロスが張れるよう、平滑な下地にする作業です。石膏ボードの継ぎ目やビス部分にパテを塗って平滑にしていきます。パテが乾燥したら研磨紙等を用いて削り、段差を解消して乾燥させます。通常、数日〜1週間ほど乾燥させることが多いです。

②クロス張り

パテかいのあとは、クロスを張る作業を行います。まずは天井から行い、次に壁にクロスを張りつけるのが一般的です。クロスの裏面に、専用の機械を用いて糊付けをし、石膏ボードにしっかりと密着させます。この時にクロスと石膏ボードの間に空気が入ると、剥がれやすくなるため注意が必要です。クロスの継ぎ目部分は、後から処理をするため、少しだけかぶせるように張りつけます。

③クロス剥がし

クロスを張り替える際に行う作業で、まずは既存のクロスを剥がします。剥がす際に、下地を傷つけないように丁寧に作業をします。

クロス工事に必要な資格とは

クロス工事は、資格がなくても作業することが可能です。しかし公共工事の際などには、資格を持っている人を指定される場合もあります。ここでは、クロス工事に関連する資格についてご紹介いたします。

①表装技能士

表装技能士とは、表装に関する技能を認定する国家資格です。実技試験と学科試験があり、実技試験が学科試験よりも先に行われます。張る物により、表具作業と壁装作業に分けられています。表装は住宅や店舗だけでなく、美術品なども含まれており、扱う対象の幅が広いのが特徴的です。繊細な作業が多いため、手先が器用で集中力のある人が向いているでしょう。工務店やリフォーム関連企業、住宅関連企業、表具店、博物館などが主な就職先です。1級の資格を持っている人は少ないため、現場では重宝されます。

②内装仕上げ施工技能士

内装仕上げ施工技能士とは、国家資格の技能検定制度の一種です。学科試験と実地試験に合格する必要があります。1〜3級に分かれており、各級に合格するとそれぞれの級ごとに分類された工事に携わることができます。内装関連の会社やリフォーム会社、また工務店など、さまざまな場所で求められる資格の一種です。既に就職している職人や管理者のスキルアップとして、あとから取得する人も多い資格です。

建築業で働くなら、クロス工事も把握しておこう

クロス工事とは、クロスに関連する工事すべてを指します。クロスは室内の雰囲気を左右する大切なものなので、クロス張りや張り替え作業は、繊細で重要な仕事といえます。資格がなくても作業はできますが、資格があれば、経験とスキルを客観的に証明することができます。興味のある方は、資格の取得を検討してみるのもおすすめです。plusjobでは、働きながら資格の取得が目指せる企業からの求人も多数掲載しております。キャリアアップを目指す方や、これから建築業界で働こうとお考えの方は、ぜひplusjobで検索してみてくださいね!

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