現在、建設業界では慢性的な高齢化が進んでいて、特に施工管理は若手不足と言われています。そんな状況も相まって、未経験者であっても企業とマッチした場合の
採用率は高く、その存在は重宝されています。だからこそ「自分には経験がないから何もできない」と悲観的になるのではなく、自ら積極的に行動し、少しずつ経験を重ねていくことが重要です。今回は現場未経験者が施工管理として前進できるよう、未経験者だからこそ現場で取るべき行動について解説していきます！
最後まで読むことにより、施工管理未経験者が活躍できるような後押しができたら幸いです！
そもそも施工管理とは
現場でやるべき行動をお伝えする前に、そもそも「施工管理」とはどのような仕事なのか、確認していきましょう。施工管理の大まかな仕事は下記の５項目（QCDSE）です。
・品質管理…Quality
・原価管理…Cost
・工程管理…Delivery
・安全管理…Safety
・環境管理…Environment
・品質管理
まず１つ目が「品質管理」です。これは、現場で施工方法や仕上がりの状況をチェックし、問題がないかどうかを判断する作業を指します。施工計画内の品質基準に沿った管理が求められるため、施工誤差やミスが発覚した場合などは、検査や原因の調査・是正指示などをする必要があります。特に、仕上がりで見えてこない下地類などは、材料そのものに対しても厳しいチェックが必要です。
・原価管理
２つ目が「原価管理」です。これは毎月工事にかかった材料費や外注費・運搬費など、ものづくりにおける制作費の管理を指します。協力会社への金額交渉などは、施工管理が行うことが多いのです。
・工程管理
３つ目が「工程管理」です。これは、現場の進捗を予測・確認して、必要な工種や人員を組む作業を指します。現場は、様々な職人の技術があって完成するものです。工程管理次第で現場の進捗が大きく左右されるため、大変重要な管理事項となります。
・安全管理
４つ目が「安全管理」です。これは作業現場の安全を管理する行動を指します。足場や工具の点検、職人がつい行ってしまう危険作業への注意喚起などが挙げられます。現場で働く人々の安全を守る、重要な管理事項となります。
・環境管理
５つ目が「環境管理」です。これは「周辺環境」「職場（作業）環境」「自然環境」の３つを管理する作業を指します。作業環境が刻一刻と変化する建設業は、周囲や現場で働く人に与える影響が非常に大きいため、双方に悪い影響が出ないように現場内外の状況についても、十分な管理が必要となります。
未経験者が現場でやるべき４つのこと
現場未経験者の場合、最初は現場で何をしたら良いかわからないことも多いですが、何もせずに立っていても仕事にはなりません。まずは自分のできることから始めて、少しずつ現場に慣れていきましょう。
①見たものをメモし、写真に収める
現場未経験者の場合「資材の名前や形などを初めて知る」という方がほとんどだと思います。現場は日々変化し、常に新しいものを目にする環境です。だからこそ、分からないものがあった時には、すぐに見たものを記録するようにしましょう。できるだけメモと写真をセットで使い、実物と得た知識を、まとめて記録することをおすすめします。最初は資材関係から始め、徐々に現場に慣れてきたら、施工状況写真などを撮るようにし、図面に描かれているものが実物になるとどうなるのかを記録していきましょう。
②何かひとつ、自分の役割を見つける
現場未経験のうちは、資材の搬出入係を担当すると良いでしょう。これは業者が資材を入れる際、周囲に危害が及ばぬように指示を出す重要な役割です。搬出入係は搬出入ルートの指示と、業者とのコンタクトがメインの仕事なので、現場知識のない未経験者でも始めやすい業務と言えます。他にも現場清掃など大切な業務もありますが、施工管理の仕事は「人に指示する仕事」であり、清掃要員ではないので、必ず周囲に呼びかける仕事から始めるようにしましょう。
③口を動かすよりも、手を動かす
ものづくりは手を動かすことによって初めて完成します。頭で考えることももちろん重要ですが、それだけではものづくりは進みませんよね。たとえば、口頭で教えてもらった内容をスケッチにしてまとめてみたり、職人から教えてもらった工法を実際に体験してみたりと、できるだけ手を動かす努力をしてみましょう。また、身体を使って学ぶ姿勢は、先輩や職人に対してもいい印象を与えます。
④休めるうちに休む
未経験者が陥りやすい失敗として「休まない」ことが挙げられますが、これによって終盤に差し掛かると体調を崩すという未経験者が多くなる傾向にあります。
確かに未経験者にとって、日々変化する現場からは学ぶことが多く、休憩時間も気が休まらないということもあるかもしれませんが、休みを取らないままで仕事を行い、現場が佳境に入る工期終盤で体力の限界を迎えてしまうと、現場としても痛手になってしまいます。自分の体調管理は先輩任せにするのではなく、休めるうちに休み、自分でコントロールするように心がけましょう。
現場未経験者の場合、現場で何をすれば良いかわからず、立ち止まってしまうこともあるかと思います。先輩から行動の指示がない時は「学ぶ時間」として、上記でご紹介した４つの行動を実践してみてはいかがでしょうか？今だからこそできることを考え、全力で取り組むようにして、自らのステップアップに繋がると良いですね！plusjobでは未経験でも可能な施工管理の求人も掲載中です！未経験でも施工管理を目指す方は、ぜひplusjobで検索してみてはいかがでしょうか？
