サイン(看板)工事とは、オフィスの社名プレートや社名看板を取り付ける工事のことを指します。主にオフィス移転時やリニューアル工事の際に実施されますが、エントランスなどに設置されるサインはオフィスの第一印象を決める重要な要素になるので、デザインや設置箇所は、慎重に検討するようにしましょう。ただし、サイン工事にはさまざまな種類や施工方法があり、イメージ通りのオフィスにするためには、工事の特徴や施工時の注意点を把握することが大切だといえます。今回は、そんなサイン工事について、詳しく解説いたします！
サイン工事の基礎知識
サイン工事を実施するに当たっては、素材やデザイン、また取り付け位置などを施工会社と話し合いながら決めていく必要があります。ロゴマークや社名のデザインは細かく設定できるので、サイズや配色、字体などをある程度選定しておけば、スムーズに施工が進められるでしょう。また、サインには自立看板・屋内看板・窓看板などの複数の種類が存在し、それぞれ次のような違いがあります。
①自立看板
主に屋外で使用される看板です。デザイン性だけでなく耐候性や耐久性が重視されており、照明が看板内部に入った内照式であれば、夜間でも目につきやすく視認性を高められます。
②屋内看板
室内で使用される看板です。オフィスのエントランスなどで用いられます。オフィスのイメージに大きな影響を与えるため、多数ある種類のなかから選択する必要があります。
③窓看板
窓に貼り付ける看板です。外から目に付きやすいので集客効果が期待できます。カッティングシートやインクジェットシートが主に使用されます。
このうち、オフィスの移転時によく扱われるのは屋内看板です。屋内看板で使用するサインには多くの種類があるので、適切なものは何かを事前に確認することが大切です。
サインの効果
次にサインの効果について見ていきましょう。
①企業のアピール
サインは、アピールの効果を持ちます。サインは視覚的な効果を狙った媒体なので、ビルに設置するだけでもアピール効果が狙えます。この効果は、企業にとっては特に重要となります。企業は、自社をアピールしなければ知名度が上がらず、一般には認知されません。もし認知されないならば、企業は収益を得ることはできませんが、企業のアピールが上手く行けば、一般にも認知されるようになり、企業活動が円滑になるのです。
②企業の営業支援
サインによるアピールは、企業の営業を支援する効果も期待できます。それは、企業のエンブレムやロゴを載せる媒体にサインが使えるからです。エンブレムやロゴは、営業にとって格好の営業支援ツールになり得ます。場合によっては、企業名よりも先に浸透する場合すらある程です。サインは、そのエンブレムやロゴを掲載する格好の媒体のひとつであるため、営業支援にも効果があるのです。なお、エンブレムやロゴは、時には従業員の名刺にも印刷されることがあります。
③人材募集に有利
サインは、人材募集にも有利なツールとなります。なぜならば、企業のアピールがうまく行くと、企業の人気が上がるからです。企業の人気が上がれば、人材募集にも有利に働きます。実際に求人情報を見る人は「知らない企業」よりも「知っている企業」の方を確認するケースが多く、日頃から生活に馴染んでいる企業の方が、サービス内容を知りやすいからだと考えられます。仕事を探す立場としては、その企業のサービス内容を知っているならば、応募もしやすいことでしょう。
④ビル内の案内
サインのアピールの効果は、ビル内を案内する意味でも重要です。オフィスビルの場合、サインには入居している企業を表記し、方向指示などもします。50階を超えるような高層のオフィスビルの場合は、ビル内でも迷子になるケースが意外と少なくありませんが、方向指示のサインを見つければ、そこから先はスムーズに目的地に到着することができます。案内においても、サインは重要な役割を果たすのです。また、サインには非常口や防災機器を指示するものもあります。火災などが発生した場合、そのような案内のサインは非常に重要となります。
⑤注意喚起
ビル内のサインには、注意喚起を目的とするものがあります。たとえば、防災機器などに関するものです。また、防災機器の中には一般の人が開けてはいけない扉があったり、職員など特定の人しか入れない扉もありますが、そのような箇所は注意喚起が必要です。サインは、そのような注意喚起にも効果を持つのです。
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