電気は私たちのライフラインを支え、毎日の生活になくてはならないもののひとつです。大切な電気を私たちの元へ届けるため、必要になるものこそ「電気工事」です。電気工事は、電気工事士というプロの専門家によって行う仕事です。さて、そんな電気工事とは一体どういうものなのでしょうか?また、どのような種類があるのでしょうか。今回は、電気工事について詳しく解説していきます!
電気工事とは?
電気工事とは、電気会社から送電された電気の送配電や変電の配線を備え付けるなど、電灯や電気機器など、電気工作物の工事を行うことです。電気工事は緻密であり、大変危険をともなう工事で、電気工事士資格が必要となる工事が大部分を占めます。それらは、電気工事法によって定められているものであり、電気工事は大きくふたつに分けられています。概要は次のとおりです。
①建設工事としての電気工事
電気工事の大半は、建設工事としての電気工事に分類されます。発電設備・変電設備・送配電設備などを設置する際に基づいた工事が多いのが特徴です。電気設備工事もこれに当てはまります。
②電気保安に関する電気工事
これは一般用電気工作物、または自家用電気工作物(電気を送電・発電などする機械や鉄道、発電所、貯水地、電線路など多数)を設置する工事を指します。電気工事士でなければ行うことができません。保安する義務などもあり、主任技術者の監督の元に行なわれることが多いです。
電気工事士について
それでは、専門工事といえる電気工事士とは一体どのような職種なのでしょうか?詳しく解説していきます。
・電気工事士とは
電気工事士は電気工事を行う専門家であり、国家資格のプロフェッショナルです。住宅や店舗、鉄道やビル、工場など、さまざまな電気設備の安全を守り、電気を通す道を作る役割を持っています。
・電気工事士にしかできないこと
電気工事士法によると、電気工事士の仕事は「電線を扱う作業全般(外線工事)」、「配電盤の取り付け」が挙げられます。さらに「600Vの電圧を超えて使用する電気機器に、電線を接続する作業」など、電気工事士にしかできない仕事は多岐にわたります。そして、電気工事士はリフォーム工事や家電の設置工事、電気の修理や整備にも幅広く活躍します。電気工事法により、軽微な工事と定められているものは、無資格でも行えるとはいえますが、その判断もプロでないとしづらいことも多いので、電気工事は知識と資格なしで行うのは危険といえます。
・自分でするのは危険
電気工事には建設の知識も求められます。専門機器の設置や壁の穿孔(せんこう)などは、知識なしでは行うことはできません。知らずに行うと、感電や漏電、火災などの恐れもあるので注意が必要です。さらに、電気工事は電気工事士法により細かく定められているため、プロである電気工事士でない場合は、罰せられる場合もあるので注意が必要です。
電気工事の内容は?
電気工事士の知識と作業が必須である電気工事。次は電気工事の主な内容を挙げていきます。
・外線工事
外線工事とは、主に発電所や変電所、電線に関する工事をいいます。電柱の新設や建て替え、電柱の変圧器の取り替えや新設などを担います。これらは街の電気の道を通す重要な役割です。また構内外線や地中化工事といった、広い敷地において電力会社より受電をしている箇所から、遠方へ電源を供給する工事もあります。
・内線工事(低圧電気工事)
内線工事は、外線工事により届いた電気を、コンセントやスイッチを通して建物へつなげる工事です。建物などで電気を使えるように施工するのは、内線工事の役割です。照明や電化製品の提案、施工などは住宅・ビル・工場等のそれぞれの場所に合わせた工事を行います。他にも、オール電化や床暖房、太陽光発電など幅広い種類も挙げられます。またコスト削減対策に、古い照明をLED化する工事もあります。
・電気設備工事全般
上記のふたつの工事も含め、建設に関わるほとんどの電気工事の総称でもあるのが「電気設備工事」です。建築工事の進み具合と同時に、電気を配給できるよう器具の配置や配線を引き込む作業が主なものとなります。電話やインターネットのLAN、インターフォンやセキュリティー設備など、あらゆる工事を請け負います。
生活の基盤ともいえ、わたしたちが普段当たり前のように使っている電気は、電気工事があって初めて使えるものです。安全に電気を届ける仕事、それが電気工事の担う役割です。電気工事は様々な分類に分けられますが、そのほとんどは電気工事士という、プロの専門家が手がける必要があります。
建設の一部として必要な電気は、電気工事士の努力と仕事により成り立ちます。今回はそういった電気工事についての内容や、種類などを解説していきました。
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