建設業界と聞くと、まずは「男性社会」というイメージを抱く方は多いのではないでしょうか?建設業界は力仕事が多く、特に建設現場ではパワーのある男性が中心となります。そのため、これまでは建設業界に従事する女性は事務仕事がメインでした。しかし最近では、職種における男女の垣根がなくなってきており、女性を積極的に雇用する企業が増えています。営業や設計だけでなく、女性の施工管理者も増えており、今後はさらなる活躍の場が期待できるでしょう。今回は建設業界で働く女性の実態についての後編!建設業界で活躍する女性の実情や、活躍できる職種などをご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください!
建設業界で働く女性の実状
建設業界では主に、営業・施工管理・設計・バックオフィスの4職種があります。各職種に従事する女性を参考に、ご自身が働くイメージを膨らませましょう。
・営業
営業はクライアント側との連絡窓口となり、スケジュールや費用を調整し、プロジェクトを推進します。
商業施設やマンションなどは「女性目線」が重要視される分野であるため、女性の営業担当者が、消費者目線で意見を求められる場合も増えているようです。営業職として転職を希望する方は「自分だったらどんな空間が嬉しいか」を、純粋に考えてみるとよいでしょう。
・施工管理
施工管理は、工事現場の進捗を把握しながら、現場の指揮を執る役割を担います。建設業界の職種の中で、女性の採用に多くの課題を抱えているのが、この職種と言えます。その理由としては、男性の割合が多いという点が挙げられます。やはり現場に携わる職人は、圧倒的に男性の方が多いため、孤独や働きにくさを感じてしまう人もいるかもしれません。しかし、最近では施工管理においても、女性の採用が活発になってきており、今後は女性の割合の増加が期待されている職種です。
・設計
設計は、デザインプランを考える「設計士」と、デザイナーが考えた図面をより詳細に書き起こす「CADオペレーター」という、2種類の役割があります。どちらも女性従業員の多い職種で、ときには女性目線が求められることも多いでしょう。また設計は、上記の中でも最もリモートワークがしやすい職種です。CADオペレーターの場合は、打ち合わせの回数も少ないので、自宅作業がしやすい傾向にあるため、子育てと仕事の両立がしやすいため、働くママから人気を集めている職種です。
・バックオフィス
バックオフィスは、事務仕事・経理・総務・人事など、会社の運営に関わる仕事です。上記の中でも残業が少なく、仕事とプライベートの両立がしやすいといった特徴があります。さらにバックオフィスは、女性が多い職種なので、能力や経験次第ではステップアップも十分に可能です。部署によっては仕事内容が大きく異なるため、ご自身のスキルや、やりたいことに合う部署を探してみると良いでしょう。
建設業界の働き方は、複数の人がチームを組んで協力しながら働きます。そのため、女性特有の体調不良や子育てで仕事が難しい場合には、チームメイトがフォローしてくれる場合もあるでしょう。「自分はどんな働き方をしたいか」が具体的にあれば、企業側に相談してみると良いでしょう。
女性が活躍できる職種
建設業界は「職種」により、働き方が大きく異なります。そのため、別の業界から転職を希望する方にとって、どんな職種がよいのかイマイチ検討がつかないという方も多いのではないでしょうか?そこで以下では、女性が活躍できる職種を5つ厳選してご紹介します。ぜひ転職活動の参考にしてみてくださいね!
①建築士
まず1つ目は「建築士」です。建築士は、建築物の設計を担当する人で、建物のデザインや構造など、あらゆる設計に携わる仕事です。特に商業施設のような多くの女性が訪れる施設では、女性目線の設計が求められており、女性建築士の活躍が期待されています。しかし建築士になるためには、国家資格を取得する必要があるので、設計未経験の方には難易度の高い仕事になります。「設計未経験だけど設計に携わりたい!」という方は、次にご紹介するインテリアコーディネーターがオススメです。
②インテリアコーディネーター
次に2つ目は「インテリアコーディネーター」です。これは家具やカーテン・照明など、内装や什器を考えて提案する仕事です。商品の幅広い知識や、色合いのセンスなどが問われます。何かを組み合わせて世界観を作ることが好きな方や、純粋にインテリアが好きな方にはオススメの仕事です。建築士のように建物の設計はできませんが、簡単な表層変えの提案はできるので、ご自身の興味のある分野を勉強すると良いです。
③CADオペレーター
3つ目は「CADオペレーター」です。これはCADソフトの操作を専門的に行う職種を指し、具体的な仕事として設計士やデザイナーなどの指示に従い、CADソフトを駆使しながら、図面を修正・調整・製作することがメイン業務となります。建設業界では、1mmの誤差も許されない世界だからこそ、CADオペレーターの正確性は非常に重要です。ときには、作図スピードを求められることもあるので、作図経験のある方や業界経験者にオススメの仕事です。
④営業
4つ目は「営業」です。上記で紹介した職種は業界経験者向けであり、未経験の方が挑戦するには、少しハードルが高いと言えます。しかし営業であれば、業界未経験の方でも十分に転職が望めます。建設営業のメイン業務は「物件推進」なので、業界知識に加え、リーダーシップや判断力が必要になるため、建設業界に深く関わりたいと考えている方には、最適の職種と言えるでしょう。
⑤建設事務
そして5つ目は「建設事務」です。建設業界の中でも最も女性が多く、ライフワークのバランスが取りやすい職種です。営業同様に業界経験を問わない企業が多いので、未経験の方でも十分に転職が望めます。仕事内容も現場事務やオフィス事務、総務、経理など、幅広い職種があるので、身につけたいスキルに合わせて応募すると良いでしょう。建設業界で働く人は、多忙な日々を過ごしているので、自ら気づいて行動できるような行動力のある方が向いている仕事です。
現在、建設業界では女性従業員が働きやすい環境を考え、あらゆる取り組みを行っています。今後はさらに働きやすい環境が整備され、ライフワークバランスを保ちながら、仕事に注力できることが期待されています。
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