宅建の資格を取得して、宅建士として不動産業界で就業する場合には、年収や給料にどれくらいの変化があるのかご存知ですか?今回は、気になる宅建士の年収や宅建資格のメリット、また宅建士として収入を上げる方法について解説していきたいと思います!
宅建士の年収について
2022年度の「民間給与実態統計調査」では、不動産業の平均年収は約415万円となっています。不動産業界で宅建士の資格を取得して働く場合には、資格手当として毎月給与にプラスで支払われることも多くあり、宅建士の資格手当の相場は、10,000円~20,000円前後となっている企業が多いようです。また、営業を業務に含まない宅建事務でも、年収300万円以上を見込めるところが多くあります。
昇級や年収アップにつながる可能性も
「民間給与実態統計調査」では、不動産業の年収割合が800万円以上とされている人が12%となっており、これは全職種の平均値である10%を超えていて、不動産業では宅建士の資格取得による手当などにより、収入をアップをさせることが可能と考えられます。
宅建士の資格を取得するメリット
①資格手当がついて、収入が増える
宅建士には資格手当が付くことが多く、その金額は毎月10,000円~30,000円程度といわれています。資格を取得していれば、年間でおよそ6~30万円の収入アップにつながります。
②信頼を得て契約につながる可能性がある
専門知識を有して、それぞれの物件の重要事項説明ができる宅建士ですが、その力を営業に活かし、正確な知識と手厚いサポートでお客様の信頼を得て、着実に契約に結び付けることができれば、それだけ高水準の年収を見込むことができます。
③キャリアアップの条件となる場合も
会社によりますが、宅建士の資格を持っていることをキャリアアップの条件にしているところもあります。役職に就くと、それだけ年収も上がってくるので、キャリアアップや年収アップを目指すのであれば、やはり宅建士の資格は取得しておきたいところだといえます。
④就職や転職で有利となる
宅建士の資格は就職や転職にとても有利です。不動産業において、重要事項の説明をし、契約書に記名や押印ができる宅建士は必要不可欠ですので、宅建士の資格を持っていれば、未経験の人材でも採用するという会社も多くあります。不動産に関わる取引が多い金融業や建設業でも宅建士のニーズは高く、資格を持っていれば、まずプラスの評価につながります。
宅建士として年収アップする方法
①役職を目指す
宅建士は、一般的な会社員と同じく基本的には年齢や勤続年数とともに、年収も上がることが多い職種です。そして役職が上がると、それに伴い年収も高くなります。堅実に仕事を続けて昇進を目指すのが、地道に収入を上げる方法のひとつです。
②資格手当を得る
資格取得によって、給与に資格手当が加算されることもあります。手当がつけば、直接収入アップにつながります。資格をもっていることによって役職につきやすくなる場合もありますので、宅建士の資格はぜひ取得しておきたいところです。
③歩合給やインセンティブで年収1,000万円も可能
不動産業界では、多くの場合に契約件数や売上に応じて、歩合給やインセンティブを得ることができます。多くの契約を結べば収入アップにつながり、昇進や昇給も近づきます。会社によってインセンティブの割合は異なり、固定給が少ない代わりに、インセンティブの高い会社などもあります。営業スキルに自信がある場合には、インセンティブ重視の会社に転職することで、収入が上がる可能性があります。自分に合った会社や待遇の良い会社に転職するのも、収入アップを目指すための手段といえます。
④独立や開業を目指す
より高収入を目指すのであれば、独立や開業をするという方法もあります。開業資金や顧客の獲得など、経営を軌道に乗せるまでは困難も多く、リスクの大きい道ですが、成功すれば大きな収入アップを見込めます。
宅建士とは、不動産業のみならず建築業や金融業など、多岐にわたって活躍の場を広げられる資格です。転職や就職に役立つのはもちろんのこと、資格を持っていることによって年収アップやキャリアアップにもつながります。宅建は、特に不動産業界で働く方はぜひ取得しておきたい資格だといえます。