爪の美容と健康を保ち、デザインや装飾を施す憧れの職業、ネイリスト!前編では、ネイリストの基本情報や必要な資格、技能検定の概要についてお伝えいたしました。後編では、ネイリストの仕事内容やネイルの種類、気になるお給料、また将来性についてなど、2023年の最新事情をご紹介いたします!
ネイリストの仕事内容
ネイリストの仕事は、爪の形を整えてお手入れをする「ネイルケア」、爪にマニキュアを塗る「カラーリング」、爪に装飾やデザインを施す「ネイルアート」、痛んだり欠けてしまった爪の補修や修復をする「リペア」の基本技術により、お客さんの爪を美しくすることです。技術面以外では、新しい技術の習得やトレンドの理解、お客さんの好みに合わせ、的確なアドバイスやメニューの提案をおこなうといった高いコミュニケーション能力と接客力が求められます。
多くのネイリストは、最初にネイルサロンで働きながら経験を積みますが、将来的には独立して開業する人や、フリーランスとして活躍する人、専門学校やネイルスクール 、セミナー等で講師を務める人もいます。
ネイルの種類
ネイリストが施術するネイルの種類は主に「ジェルネイル」「ポリッシュ(マニキュア)」「スカルプチュア(付け爪)」の3つに分かれます。それぞれの特徴をご紹介いたします。
⚫︎ジェルネイル
ジェルネイルは、合成樹脂でできた液体(ジェル)を爪に塗り、UVライトまたはLEDライトを当てて固める(硬化させる)というプロセスを繰り返すことにより、仕上げるネイルです。マニキュアとは違い、除光液では落ちないので、専用のリムーバーを使ったり、ジェルを削ったりすることで落とします。ジェル特有の透明感や色合い、持ちの良さ(2〜3週間ほど)が人気で、ネイルサロンで提供されているメニューの、実に60%以上がジェルネイルだとも言われています。自宅で手軽におこなえるセルフネイルキットも人気があります。
施術面では、硬化させない限りは塗り直しや調整が可能なため、カラーリングやネイルアートをおこないやすいという利点もあります。
⚫︎ポリッシュ(マニキュア)
ポリッシュ(マニキュア)は、爪にカラー剤を塗って仕上げるネイルです。ジェルネイルのように硬化させる必要がないため、手軽に塗ったり、除光液で落としたりすることが可能で、ジェルネイルに比べて施術時間が短く、安価という利点がある一方で、強度は弱く、2〜3日で爪先の剥がれが目立つようになります。
また施術面においては、時間の経過とともにカラー剤が乾いて固まるため、初心者にはネイルアートが難しいといった欠点もあります。
●スカルプチュア(付け爪)
スカルプチュアは、付け爪(人工爪)の一種で、自爪の上に、アクリル樹脂やジェルなどを直接塗って、爪の延長や補強をするネイル技術です。堅くて丈夫なため、取り外しはネイルサロンにて行います。
ネイリストの給料
2023年の1月時点で発表されたネイリストの平均給与は次のとおりでした。なお残業手当など、月によって支給額が変動する手当は集計対象外のため、実際に支払われる賃金は、これより多くなる可能性があります。
・パート・アルバイトの時給:1,058円〜1,511円
→平均時給1,285円
・正職員の月給:20万6,135円〜41万5,195円
→平均月給31万665円
・正職員の年収:288万5,890円〜581万2,730円
→平均年収434万9,310円
※年収は「月給 × 14ヶ月(ボーナスは月給の2ヶ月分)」で試算しています。
ネイリストの将来性
JNAが発行する「ネイル白書2023」によると、2023年のネイル産業市場規模(予測)は、2,115億円となっていて、2019年の2,321億円には及ばないものの、近年で最も落ち込んだ、2021年から200億円以上の回復を見せています。また「美容センサス」によれば、ネイルサロンの1回あたりの利用金額は、女性が5,814円で横ばいである一方、男性は前年に比べて324円増の3,945円となっており、男性のネイルへの関心が高まりつつあることがわかります。
参考:株式会社リクルート ホットペッパービューティーアカデミー「美容センサス2022年上期<ネイルサロン編>」
今後は、福祉施設で生活する、シニア層にネイルサービスを提供したり、メンズ美容の関心の高まりに応じて、新たな顧客層を開拓したりするなど、確かな知識と技術を身につけたネイリストには、さらなる活躍が期待できるといえます。
理想のキャリアを実現しましょう!
「スクール講師として、ネイリストの育成に注力する」「サロンを開業し、ひとりひとりのお客様とじっくり向き合う」など、ネイリストのキャリアはさまざまです。
ネイリストになるための資格の取得は、必ずしも必要というわけではありませんが、資格を持っておくことによって、顧客や業界内からの信頼感や評価のアップにつながります。まずは、ネイリストを目指す多くの方が最初に受ける、初心者向けの資格「ネイリスト技能検定試験3級」にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
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