履歴書は、初対面の人にとって自分を印象付ける重要な選考書類となります。言葉遣いや文字の書き方など、企業側の印象を意識して書くようにしましょう。
綺麗な字で丁寧に書く
まずは誰が読んでも、読みやすい文字で記入することが最低限のマナーです。企業からのイメージを良くするため、文字を綺麗に書くことは基本的なマナーといえるでしょう。
身だしなみを整えた写真を添付する
履歴書に添付する証明写真は、清潔感のある身だしなみで撮りましょう。家で撮影し、背景に部屋が写っていたり、顔が暗かったりするものはNGです。履歴書は、まずは文章と写真だけで応募者の印象を決めるものです。面接のその日だけ、身だしなみを綺麗に整えれば良いのではなく、書類選考から身だしなみを重視するのが鉄則です。スーツを着用し、髪型もすっきりと整えて撮影した写真を添付するようにしましょう。
記入の際は黒ボールペンを使用する
履歴書に記入するときは、必ず黒のボールペンを使います。また、インクが濃すぎたり、芯が太すぎたりするものは、綺麗に書いても文字がにじみやすく、汚れてしまいやすいため、避けましょう。適度な濃さ、細さのペンを選んで、心配な場合は、他の紙に一度試し書きをしてから書くようにしましょう。
年号は統一する
履歴書に記入する年号は統一しましょう。学歴の卒業年月や、資格の取得年月を書く際に、和暦と西暦はどちらでも構いませんが、履歴書内で統一させると綺麗に見えます。ばらばらになっていると統一感がなく見にくい上に、見る側にとってもわかりづらいため、注意しましょう。
誤字や脱字がないよう再度見直しをする
履歴書を書き終えたら、誤字や脱字がないよう必ず見直してください。また、氏名のふりがな、日付、学歴の年号など、書き漏れのしやすい箇所も注意が必要です。誤字や脱字は「記入後にちゃんと見直しをしていないということは、もしかすると仕事も丁寧にできないのでは?」といった、ネガティブな印象を与えてしまう可能性があります。自分の見直しだけでは不安だという場合は、家族や友人など、第三者にチェックしてもらうのもおすすめです。
修正液や修正テープは使わない
履歴書に、修正液や修正テープの使用、二重線での訂正はNGです。誤字脱字があった場合、必ず新しい用紙に書き直すようにしましょう。できたら、記入する前に下書きをするなど、ミスがないよう事前に準備をするといいでしょう。下書きをしたあとにしっかりチェックしておけば、ボールペンで記入する際の書き直しも防ぐことができます。
虚偽の内容は書かない
例えば、違う学歴を書いたり、持っていない資格を取得済みと記入するなど、事実と異なる情報を記入することは絶対にNGです。内容によっては、入社後の発覚であったとしても、内定の取り消しになる可能性もあります。また、自分の印象が下がるだけではなく、ほかの企業にその情報が伝わる場合すらあります。そうなれば、企業の信頼を失くすだけでなく、その後の就活が不利になるため、事実だけを記入することが鉄則です。
空欄を作らない
履歴書を書く際は、空欄を作らず、すべて埋めるようにしましょう。例えば、職歴のように経験のない部分や、その他記入文言がない部分でも「なし」と書いておくのがマナーです。他にも、帰省中の住所欄などない場合は「同上」と記入したり、本人希望記入欄には特記事項がなければ「貴社の会社規定に従います」と記入したり、項目に合った言葉を書くようにしましょう。趣味や特技、また志望動機は自己PRに繋がる部分ですので「特にありません」と記入するのはNGです。必ず記入し、自分をアピールしましょう。
就職活動に適切な履歴書の選び方
就職活動に適した履歴書用紙のサイズは、A4(ノートサイズ)です。パートやアルバイト用には、B5サイズの用紙が販売されているケースもありますが、サイズが小さい上に職歴を書く欄が多く、就活には不向きなため注意しましょう。しかしサイズがA4であっても、パートやアルバイト向けに作成されている履歴書もあります。就職活動専用用紙は、自己PRや志望動機を書く欄が大きく、企業に自分をアピールしやすい作りになっています。購入する際、就活用かどうかをきちんと確認し、買い直しにならないように気を付けましょう。
ここまで解説した通り、履歴書を書くときには細かなマナーが意外と多くあります。履歴書を書き慣れていないと、気づかぬうちにミスをしてしまい、そのミスが原因で不採用となってしまうこともあるのです。
履歴書を書く際は、事前準備をし、正しい書き方を押さえた上で、ルールやマナーを守って提出するようにしましょう。履歴書の基本を押さえることで、不安を減らすことができ、さらに採用担当者からのマイナス評価も減らすことができます。今回こちらで解説した履歴書の書き方やマナーをしっかりと身に付け、自信をもって履歴書を提出しましょう!