一般的に「建設工事の現場で働く人」といえば、男性をイメージする方が多いのではないでしょうか?実際にその大多数は男性なのですが、近年では女性も少しずつ増えていることをご存知でしょうか?建設現場で働く女性は「現場女子」という愛称で呼ばれており、業界の将来を担う、貴重な戦力として期待されています。そこで今回は、現場女子の魅力について解説していきたいと思います!
現場女子とは?
現場女子とは、文字通り「建設現場で働く女性」のことを指します。基本的には、技能者(職人・作業員)および技術者(施工管理・現場監督)として働く女性を指し、営業や事務など、現場に出ない職種は含みません。これまでの建設業界では、現場の労働者のほとんどを男性が占めていました。そんな建設業界で現場女子が注目されている背景にあるのは、建設業界の深刻な人手不足という問題があります。日本建設業連合会(日建連)による試算によると、このままだと2025年までに、128万人程度の技能労働者が不足すると見込まれています。これまでのように、男性ばかりを雇用していたのでは、とても不足分を埋め合わせることはできません。そのため国や業界は、建設業における女性の活躍を推進し、社会を支える建設業の担い手を増やそうとしているのです。さらに女性の社会進出の支援や、女性が働きやすい環境を整えることによる、労働環境の改善なども目的としています。ただ、建設現場で働く女性はまだまだ少数派なのが実情です。厚生労働省の「労働力調査」によると、建設業就業者における女性の割合は、2020年の時点で約16.7%(82万人)でした。技術者(施工管理)は、約8.1%(3万人)ですが、技能者(職人)は、約2.3%(6万人)と非常に少なく、ここをどう増やすかが課題といえるでしょう。幸い長期的に見ると、現場女子の人数は少しずつではありますが、確実に増えています。社会が必要としているという事情もあり、国や業界による受け入れ体制の整備が続けば、今後も現場女子は増加していくと考えられるでしょう。
現場女子の嬉しいメリット
現場女子は建設工事を通じて社会を支える、とてもやりがいのあるお仕事です。それに加え、働く女性にとって多くのメリットがあるお仕事でもあります。それでは主なメリットを見ていきましょう。
・建設現場を変える重要な戦力として重宝される
人手不足が深刻化している建設業界において、女性の職人や施工管理はとても貴重な戦力です。それに加え、男性中心だった現場に女性が入ることにより、従来とは違う多角的な視点で現場を見られるようになります。これは、現場の安全性や生産性の向上、そして新たなアイディアの創出などにつながると期待されています。また男性しかいない建設現場に対して、怖いイメージを抱く人は少なくありません。実は苦情や要望を伝えたいけど、言いにくいということもあるでしょう。しかし、女性の労働者がいれば、工事の関係者や近隣住民なども比較的話しかけやすくなります。このように女性は、建設現場において、大変重宝される存在なのです。
・給与が高い
現場女子は、他の業種で働く女性に比べると給与が高い傾向にあります。なぜなら建設現場の仕事は、専門的なスキルを必要とするからです。ある転職支援サービスの調査によると、女性全体の平均年収がおよそ347万円なのに対し、技術系(建築/土木)の女性で365万円、販売/サービス系は296万円、事務/アシスタント系は321万円という結果があります。現場女子は、女性の比率が高い業種はもちろん、女性の平均と比較しても給与が高いのです。さらに、現場女子は資格の取得により、キャリアアップしていきます。資格は、キャリアやスキルの証明となり、転職をする際にも有利です。しっかりとスキルを磨き資格も取得すれば、どんどん給与がアップしますし、将来にわたって仕事の獲得に困りません。稼ぎたい女性にとって、現場女子は大変魅力的な仕事だといえるでしょう。
・仕事を通じて運動し、健康になれる
現場女子の仕事は肉体労働がメインとなり、勤務時間の大部分は体を動かすことになります。つまり、仕事を通じて運動できるというのが、大きなメリットです。現場女子になれば、わざわざお金を払ってジムに通ったり、運動する時間を作ったりしなくても、仕事で体が鍛えられます。太りにくい体になるので、好きなものを食べやすくなりますし、ほどほどに疲労がたまるので、夜は熟睡できるでしょう。最初のうちは大変に感じるかもしれませんが、慣れていけば仕事によっては健康な体を手に入れられるのです。
いかがでしたか?
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