建設業と聞くと「きつい仕事」「大変な仕事」というイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。
しかし、この建設業界には他では得られない魅力があり、働くことで得られるメリットもあります。
今回は、建設業界未経験の方にぜひ知ってほしい、建設業界の魅力と、働くことで得られるメリットについてご紹介していきます。
自分の仕事が残る
建設業の成果物のなかには、住宅やビル、また公共施設などの建物を始め、道路や橋梁などの構造物があります。これらは長く、その地域に残っていくものです。
さらにそれらは地図にも記され、自分が携わった仕事の成果が後世に残っていくのです。
ものが進化していくスピードは速く、次々に新しいものが生まれて、古いものがなくなっていく時代にありながら、建物や構造物は数十年の単位で残っていきます。
自分の仕事の成果が残り続けるというのは、建設業で働く最大の魅力といえるでしょう。
また、それと同時に仕事の成果が社会の役に立っていると感じられるのも、建設業の大きな魅力です。
社会的貢献度が高い仕事に自分が携わったという、大きな満足感も得ることができ、自分の仕事に自信を持つことができるのも大きなメリットです。
大勢の仲間と造り上げる達成感
ひとことで建設業といっても、そこにはさまざまな仕事があります。設計者、工程管理、作業者、現場管理など、役割もさまざまです。それら全ての人が協力し合って造り上げるのが建物であり、構造物です。
誰か1人でも欠けてしまったら、その建物も構造物も造れなかったかもしれません。
同じ仕事に携わったのに、一度も顔を見ることがなかった人もいるかもしれませんが、そのように大勢の仲間が自分の仕事を支え、また自分もその仲間たちを支えたからこそ、建物や構造物が完成したのです。
これだけ大きなスケールの仕事に携われるのも、建設業ならではといえます。特にスケールの大きな建物、構造物が竣工したときの達成感は、ひとしおです。
技術が身につく
いわゆる「手に職がつく」点においても、建設業界で働くメリットです。建設業界で働くには、数多くの技術や専門的な知識を身につける必要があります。
最初に右も左もわからない状態であっても、長く建設業に携わっていけば、少しずつ技術も知識も身についていきます。高い技術力があれば、その技術力が買われ、より大きな仕事を任せてもらえることも増え、そこからさらに技術や知識を学んでトントン拍子にステップアップすることも可能になります。
また、豊かな経験を積むことにより、手に職がついて独立を目指すこともできます。生涯現役、生涯成長できることも建設業の魅力ですね。
仲間や調整力が身につく
職人というと、ひとりで黙々と作業をするイメージがあるかもしれませんが、建設業では、どのような工程で仕事を進めていくのか、多くの仲間たちと連携をとりながら、仕事をこなしていく必要があります。
建設業は、ひとつの成果物をチームで造り上げる仕事です。そのため、協調性やコミュニケーション能力、調整力なども身につけることができ、チームで仕事をしていくことにより、仲間同士の絆も深まりやすいです。
仕事だけなく、プライベートでも付き合えるような友人に出会える可能性もあります。
これらは独立したときにも役に立つ能力ですし、人としての魅力を引き上げるのにも役立ちます。
建設業ではさまざまな改革が進められている
建設業はどうしても、イメージとして「3K(危険、汚い、きつい)」が定着しており、特に若い世代の人からのイメージが良くないといった印象を受けることがありますが、現在はこの悪いイメージを払拭するための改革が進められています。
労働環境の改善
具体的な例として「危険な作業の機械化」「週休二日制の導入」「社会保険などの加入」が挙げられます。
建設業において、日曜日しか休みがないという現場は依然として多くみられます。
そこで週休二日制を導入し、生産性を向上させるといった、労働環境の改善が進められています。
他にも、従来は人が実施していた高所の点検作業をドローンで行うなど、危険を回避する取り組みがなされるようになってきました。
かつて建設業界では、病気や怪我で作業ができなくなると、無収入になるという人も少なくありませんでしたが、現在は社会保険への加入が進められるようになりました。このような労働環境の改善によって、働きやすい環境が作られ始めています。
最新技術の導入
ドローンによる高所の点検や確認作業など、建設業では最新技術を導入する事案も増えてきています。
最近では、図面の管理や施工の管理をするのに、スマートフォンやタブレットを活用するなど、効率化を重視した流れも進んでいます。
3Kといわれたかつての建設業界から、現在は徐々に新しい形の、魅力的な建設業界へと変化しているのです。
人手不足だからこそのチャンス
現在、建設業界の人手不足は深刻です。
さらに作業者の高齢化など、今後より一層人材の不足が懸念されています。
これらの問題を改善するため、企業だけではなく行政も協力して施作に取り組んでいる状況です。
そんな今だからこそ、自分達の要望を通しやすく、より働きやすい環境を実現できるチャンスです。
これから建設業に携わる人たちが、新しいかたちの建設業界を作り上げていくのです。
仲間と共に、大きな建物や構造物を造り上げていく建設業は社会への貢献度が高く、将来子どもや孫の代にまで、成果物を残せる仕事なので、魅力的な部分も多い仕事だといえるでしょう。
また、これまでにない変革期を迎えている今だからこそ、自らが働きやすい環境へと作り変えていける可能性も秘めています。「自分たちが働きやすい環境にしていきたい」「これからの建設業界を変えていきたい」といった意志を持ち働くことも可能な時代になっているのです。
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