就職や転職を考えているのなら、就業先の年収がどのくらいかを知っておきたいものです。建設業界では、平均年収は年代や業種によって異なります。さらに資格の有無や経験年数などでも大幅な差があるため、一概には言えませんが、年齢別に見た平均年収は、それぞれどのくらいなのでしょうか?
国税庁が、令和3年9月に発表した「令和2年民間給与実態統計調査結果」のデータを参考にしながら、まずはそれぞれの年齢別の平均年収を見ていきましょう。
建設業全体の平均年収
国税庁の調査によりますと、建設業で1年を通して勤務した給与所得者の1人当たりの平均給与(以下「平均年収」)は約509万円となっています。
全業種の平均年収が約433万円であることから、建設業に従事する方は、比較的高い給与を得ているといえます。(年収は給与所得額で、千の位を四捨五入しています)
それでは年齢別の平均年収はどうなっているのでしょうか?20代未満の平均年収から順に見ていきましょう。
・20代未満
建設業に勤める、19歳以下の平均年収は234万円です。ここに示しているのは中卒以上の15歳〜19歳の平均年収です。前出の「令和2年分民間給与実態統計調査」によりますと、19歳以下の平均年収は129万円のため、建設業で働く10代も同年代の平均と比べると高い収入を得ていると分かります。
・20代
20代前半(20〜24歳)の平均年収は約337万円で、20代後半(25〜29歳)は約418万円です。20代全体では、約338万円が平均的な1年の収入です。
20代前半はまだ経験が浅く、技術的にも未熟なため、他の年代よりも低い年収ですが、後半になると大きく年収が伸びているのが特徴的です。
・30代
建設業では、30代で全業種の平均年収である約433万円を超える収入を得られる場合があります。
30代の平均年収は、30代前半(30〜34歳)は約464万円で、30代後半(35〜39歳)になると約492万円です。30代全体では、約478万円が平均的な年収となります。
30代では、経験もある程度積み重ねていて、また体力もあります。昇進したり、資格を取得したりして、年収を伸ばす方も多い年代です。
・40代
40代の平均年収は、40代前半(40〜44歳)で約528万円、40代後半(45〜49歳)になると約599万円です。40代全体を平均すると約564万円になります。
建設業界で40代まで働くと「ベテラン」となり、管理職に就く方も増えるため、これまでの年収よりもさらに高くなります。
業種によっても異なりますが、建設業界では体力のピークが賃金のピークとなる側面もありますので、40代で賃金のピークを迎える方もいます。
・50代
建設業に勤める50代の平均年収は、50代前半で約600万円、後半で約602万円です。前後半を平均すると、601万円というのが50代の平均年収です。
50代にもなると、現場の責任者や管理職になる方もいるので、平均年収は40代よりやや高めとなっているのが特徴ですが、どうしても体力の衰えも目立ち始めるため、職種によっては40代よりも年収が下がってしまう方もいます。
・60代以上
60代以上の平均年収は、60代前半(60〜64歳)で約528万円、60代後半(65〜69歳)で約419万円となっています。60代全体の平均年収は、約474万円です。
また、70歳を超えて現役の方では、平均で約321万円の年収を得ています。
いかがでしたか?建設業界は、比較的若い頃から他業種の平均よりも稼げることが特徴的です。また、建設業界は安定したお給料の他にも、人々の生活に欠かせない社会資本の創出や、また災害対策を行うことにより、安心安全な暮らしを提供したり、さらに地域経済を支えたりする役割を担っています。仲間と協力しあい、建設物を作ることで強い達成感も同時に得られる、とてもやりがいのある仕事と言えます。
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