建築業界の現場での服装って自由?


建築業界の現場において、作業員の安全性を確保するためには適切な服装が欠かせません。正しい工事現場服装は、事故やケガのリスクを軽減させ、作業効率を高める重要な要素となります。しかし、どのような服装が適切で、どういったポイントに注意すればいいのか分らない人も多いのではないでしょうか?そこで今回は、工事現場での服装の選び方と、安全性を確保するポイントについて解説いたします!

工事現場での服装の目的

工事現場での服装は、ただ自身のスタイルを表現するためだけのものではありません。それは、職員の安全を保証し、自信を持って作業を行うための重要なツールです。ここでは、工事現場での服装の目的と役割について解説いたします。

①工事現場の服装の役割

工事現場の服装は多くの機能を果たしますが、そのなかでも代表的なものは以下の3つです。

・作業員の安全性を確保すること
・労働災害やケガのリスクを軽減すること
・職場の規則や法的要件を遵守する意識を生むこと

やはり一番重要なことは、身体を潜在的な危険から守ることです。落下する物体や飛び散る粉塵、化学物質、火災などが含まれます。また、作業現場での視認性を向上させる役割も果たしています。これによって、他の労働者が自分を明確に認識することができ、事故のリスクを減らすことが可能となります。

②安全性の確保

工事現場での服装は、労働者が規定の基準に従っていることを証明します。これによって、現場での安全性と効率性が向上します。ラフな服装で工事をしている人を見ると、工事内容がちゃんと行われているか不安になる方も多いはずです。服装が守られているということは、規則が守られている証明にもなります。

③工事現場服装の基準

工事現場の服装において、基本的に重要視されるのはヘルメット・長袖シャツ・長ズボン・皮手袋・脚絆・そして安全靴です。使用する場合には、JIS規格に適合しているものを選びましょう。工事現場によっては、指定されている場合もあります。

④ヘルメットと防塵マスク

ヘルメットは、頭部を落下物や衝撃から保護するためのものです。適切なヘルメットは、安全基準に準拠したものを選び、適切にフィットすることが重要です。また防塵マスクは呼吸器系を保護し、有害な粉塵や化学物質の吸入を防ぎます。

⑤長袖と高視認性ベスト

長袖シャツは肌を危険から保護し、太陽の紫外線も保護する役割があります。また、高視認性ベストは労働者が他の人に見えやすくなるよう設計されています。これは、特に重機の運転手などが労働者を見落とさないようにするために重要です。回転する工具を扱う場合、袖が巻き込まれないよう手元を縛る形状の服を選ぶ必要があります。

⑥長ズボン

長ズボンは脚を保護して、傷や切り傷・熱・化学物質などからも保護する役割があります。また、防水材料製のものは湿気や水から保護します。

⑦皮手袋

皮手袋は手を保護し、切り傷・打撲・火傷・化学物質から保護します。またグリップ力を提供し、滑り止めの機能も果たします。

⑧脚絆

脚絆は足と足首を保護し、落下物や突起から保護することが可能です。また安全靴と一緒に使用すると、脚全体の保護が向上します。

⑨安全靴

安全靴は足を保護し、落下物や鋭利な物体から足を守ります。工事現場や場所により、踏み抜き防止の鉄板やつま先保護の鉄や樹脂が入っているものを安全靴と呼ぶことが多く、現場が油まみれの場合などは耐油性のある靴や、静電気防止の効果があるものなど、さまざまな種類があります。

工事現場での服装の選び方

工事現場での服装の選び方は、何よりも規制や基準の確認が不可欠です。ここではさらに詳しく、服装の選び方について解説いたします。

①規制や基準の確認

最初に行うべきことは、現地の安全規制と基準を確認することです。これは、必要な保護装備が何であるかを理解するために非常に重要となります。現場によっては細かく分かれているため、慣れている人でも毎回確認するようにしましょう。

②作業内容とリスクの分析

作業内容とそれに関連するリスクを分析することが重要です。これによって、特定のリスクに対応した特定の保護服や、装備が必要かどうかを判断することができます。

③快適性と動作性のバランス

最後に、快適性と動作性のバランスを考慮することも重要です。適切な服装は、作業者が自由に動くことができ、快適に感じることができるものであるべきです。大きすぎる服装は資材などに引っかかり、重大な事故を起こす恐れがあります。

間違ったNG服装例

短パンやサンダル、ジュエリーや無保護の髪、長いネクタイなどは、工事現場において適切ではありません。これらは、労働者を危険にさらす可能性があり、さらに踏み抜きの恐れのある現場では、踏み抜き防止対応の靴を履く等の対応が必要です。ひも付きの長靴などは、現場によりNGとなるなど、細かく決まっている場合もあります。


工事現場での服装は、労働者の安全性を確保するために重要です。規制や基準を理解しながら、作業のリスクを考慮した上で選びましょう。また、快適さと動きやすさも考慮に入れることが重要です。命の危険につながる工事現場では、間違った服装は危険を引き起こしますので、適切な服装を選ぶことは必須です。
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